2009年03月11日

シツル崎灯台のこと

 広報きかいの縮刷版をめくっていたら、昭和50年9月号の表紙を飾っているのが、

 我が上嘉鉄の「シツル崎灯台が完成」の記事でした。

灯台の写真の下の記事には、次のように書かれています。

 「上嘉鉄、苗間の高地には高さ10.5メートルの円形鉄筋コンクリート造り灯台が建てられ、地元漁船や近海を航行する船舶の道しるべとして光を放っている。

 シツル崎灯台は、湾・トンビ崎についで島では三ツ目。全自動式で無人灯台。自動的に夕方点灯、朝は消え、停電の時は備え付けのバッテリーが作動する近代的設備で第10管区海上保安部が建設、同名瀬海上保安部が管理しています。

 建設費は約1500万円で3つの建設会社が灯籠、灯器、灯屋をそれぞれ分担しての請負工事です。

 光度は1万3千500カンデラ、3秒毎に点滅する青いせん光は19海里沖から見えます。」




 この灯台建設になぜ記憶がなかったのか、考えていたら昭和50年の9月は、私は、大学1年で島を離れていたことになります。
 
 このシツル崎灯台は、上嘉鉄青年団「やらそう会」のメンバーが昨年暮れに、集落からも灯台がきれいに見えるように周りの木々を伐採したところです。

 上嘉鉄のシンボルとも言える存在のシツル崎灯台です。朝や日中でも薄暗いときは、点灯していて船舶の航行を見守っています。

 ちなみに、この昭和50年9月1日時点での喜界町の推計人口は、

男性:4994人

女性:6430人

合計:11424人 

です。世帯数は3745戸となっています。

 今現在が8000人くらいですから、当時は3500人くらい多かったことになります。






 
ラベル:シツル崎灯台
posted by hathitu at 05:25| Comment(0) | 上嘉鉄の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月10日

キカイジマ・キカイガジマについて T

 (3月5日のシンポジュウムから)

 キカイジマ・キカイガジマについて古代・中世の文献には、その語呂から判断して喜界島よ想定される記録がかなり散見される。

 その中には現在の喜界島の事とは到底考えられない内容もかなりあり、戸惑うばかりである。

 古代・中世の京都人のキカイジマ感はどんな意味を持っていたか検証してみよう。文献に現れるキカイジマと想定されるのには

・日本記略(998年9月14日の条)南蛮賊徒(奄美人の海賊)追討を「貴駕島・きがじま」に命令した。これがキカイジマと想定され、キカイジマ記事の初見である。

※ この事件は前年奄美海賊が九州西側と南部(鹿児島・熊本・福岡)を襲撃し・略奪・放火・拉致した事件で通常南蛮襲撃事件と言い、小右記・日本記略に詳細に記録されている。

 ここでは略します。




・新猿楽記(11世紀半ば)の記事

 八郎真人は、商人の親方で商売の利益ばかり追求して妻子のことを顧みず自分ばかりを大切にし他人のことを考えない。

 必要とあれば東の浮因の地(東北・北海道)西は、「貴駕之島・キガノシマ」にも渡り、交易品売買品は、数え切れない。以下略。

・吾妻鏡(1187年9月22日)

 鎌倉時代の歴史書(1180年〜1267年)源頼朝は蔵人の職員信房に対して天野遠景と共に貴海島を追討せよとの厳命を与えて鎮西へ下向させた。

 昔からこの島に向かって帆船で渡航したものはない。しかし平家政権時代、薩摩の国の住人、阿多忠景が乱暴を働き政府に攻められて貴海島に逃亡した。これらの追討を筑後の守家貞に命じた。

 家貞は軍備を整え数度に渡り渡航したが遂に風波を凌げず、空しく帰ってきた云々。

 今度は源義経配下の一行が彼の島に隠れているとの噂があって追討を命じたのである。

                              南界記


平成17年6月「上嘉鉄魂」第85号 掲載


posted by hathitu at 17:00| Comment(0) | 喜界島の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月09日

八月踊り V




おぼこりどぅ やゆる    ありがとうさまでした

かほうしゃらどぅ やゆる  果報なことでした

おぼこらし ぐれや     ご恩のお礼は

きゃしがむどぅそ      どのようにしてお返ししましょう


・おぼこり=語源は大誇りだが方言では恩を蒙った謝意・ありがとうの意味がある。上嘉鉄方言では、ウフクリ・ウフクンデータ。ホーラシヤと同源。


・どぅ=上代語の助詞「ぞ」の音韻変化。特に一つのことを強調する時に用いられる。

・かほう=果報、仏教語の因果応報の略。

・息災=災害を消滅させること。上嘉鉄方言では、「カフウ」という。

・キャシ=如何にの略、イカ→イキャの「い」が脱落。大島方面の方言に多く見られる。

 意味

 鎮守の神様より有り難うございました。お陰様で悪霊邪霊を祓い、みんな幸せいっぱいです。そのご恩返しは、どうすればいいでしょうか。

 自分たちが、幸せに今日生きているのは、産土神のお陰であると心底信じていたようで古代人らしい素朴さを感じます。

                         西島 常吉


平成18年10月「上嘉鉄魂」第101号 掲載

  
ラベル:八月踊り
posted by hathitu at 06:04| Comment(0) | 上嘉鉄の八月踊り歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

ガソリン税から見えてきたこと・・・生島 小梅

 第二中学校の生島小梅さんが、税に関する作文を書いて、

 財団法人 日本税務協会会長賞を受賞しました。おめでとうございます。

 小梅さんは、「上嘉鉄魂」の編集委員の生島常範氏の娘さんです。

 この作文は、選択社会科の授業で社会科の佐藤先生と学んだ税の学習を通して書かれた作品です。「税に関する優秀作品集」という冊子の一番目に掲載されています。

 母校第二中学校の子どもたちは、頑張っています。しっかりした考えを持っていて感心します。

 次に紹介します。



   ガソリン税から見えてきたこと  

喜界町立 第二中学校
3年 生島 小梅
 「ガソリン暫定税率、存続か廃止か」

今年2月、国会で大きな話題になっていた。しかし、その時は意味が分からず、興味もなかった。

 むしろ、高速道路がなく、信号も一つしかない私たちの離島生活にはあまり関係のない話だと思っていた。

 ところが、3年生になり、選択社会科の授業でガソリン税について学習するうちに、私は身の回りの生活の仕組みについて広く考えるようになっていった。

 まず、「受益者負担」という原則。道路は車を利用する人が主に使うわけだから、ガソリンに税をかけ、その車を利用する人から集めたお金で道路を作ろうという考えには賛成だ。

 そういう意味では、集落の道路や公民館の草刈り等の奉仕作業が頭に浮かぶ。自分たちが使う地域の施設だから財政に頼らず、自分たちの力で美しくしていこうというのも「受益者負担」と同じことだと思った。

 そしてガソリン税は、「道路特定財源」といい、使い途が道路整備だけに限定されている。

 税の目的や使い道がはっきりしていることは、納税者の立場からすれば、納税しやすいように思える。

 しかし、今年3月、母と買い物をした帰りに聞いた話が気になる。継ぎ接ぎになっている道路や工事中の標識が立ち並ぶ路線をたくさん見つけた。

 その理由を尋ねると、「年度末は予算消化のための道路工事が多いらしい」

と母は教えてくれた。私は、無性に腹が立った。これこそ税金の無駄遣いではないのか。テレビのニュースで報道される無駄な道路整備事業を思いおこさずにはいられない。

 夏休み、先生に誘われて町議会の傍聴に行った。興味本位でついて行ったのだが、議会の真剣で鋭いやりとりに思わず息を飲んだ。

 町道の認定一つでも、工事期限の延長や区間について細かに議員が問いただしていた。
また、私たちが食べる給食加工業務の歳出が削減された理由についても答弁が行われていた。

 このような緊張感の中で私たちの税金の使い道が決められていると思うと、以前までの「税金の無駄遣い」という疑いは消え、むしろ頼もしい安心感が芽生えてきた。

 さらに、ガソリン税には、道路整備をますます促進するために「暫定税率」が上乗せされている。賛否両論ある中、私の意見としては、上乗せ分の税金を道路だけでなく。離島交通の補助にも使えるようにすべきだと思う。

 私の住んでいる喜界島では、ガソリン平均価格が全国平均よりも30円以上高い。その上、部活の遠征、眼科や産婦人科などの通院で船や飛行機を利用することも多い。

 税に思いやりの精神が生かされているならば、暫定税率を離島交通の補助にも役立ててほしい。

 このように、ガソリン税の学習を通して、今まで思いもしなかった身の回りの生活の仕組が見えてきた。今後も将来の納税者として、この学習で得た観察力をさらに磨きたい。




姉妹サイト『ウモーリよ!「結い」の島・喜界島』にガソリンに関する記事あり。

http://umooriyokikaijima.seesaa.net/article/112176305.html

   http://umooriyokikaijima.seesaa.net/article/114836786.html

posted by hathitu at 12:18| Comment(0) | 上嘉鉄魂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月05日

上嘉鉄美化隊倉庫設置について

 2009.02.14に共有地組合役員会がありました。その際に、美化隊の役員の方から次のような文書が出され、共有地管理組合に対して要望がありました。

 それは、今の上嘉鉄駐在所の後ろ(共有地)に、美化隊の倉庫を作るというものです。

 これは「農地・水・環境保全対策」事業の一環で平成19年度から行われているもので今年で三年目になるとのこと。

 1年に300万(上嘉鉄集落全体に)の予算があり5カ年計画だそうです。

 次に詳しい文書を掲載します。共有地に関わる問題ですので、上嘉鉄集落民全員が共通理解しておく必要があります。






上嘉鉄美化隊倉庫について
 
 国の農地・農業用水等の資源の適切な保全管理について

@ 高齢化や混住化等により困難になってきていること。

A ゆとりや安らぎといった国民の価値観の変化への対応が必要なこと。

B 我が国、農業全体の在り方を環境保全を重視したものに転換していくこと

等が求められていることから、地域ぐるみでの効果の高い共同活動と農業者ぐるみでの先進的な営農活動を支援する「農地・水・環境保全対策」を平成19年度から実施しています。


 この事業により、喜界町の上嘉鉄地区に「上嘉鉄美化隊」を組織されており、平成19年度から農道・排水路・環境美化・ライフラインの点検活動を行っています。

 今回、前述の主旨に基づき、集落美化活動・青年団活動・学童教育等における「奉仕」の活動力を次世代への定着した概念を育むためにも「拠点(倉庫)」の設置を考えております。

 倉庫設置においては、集落の共有地を活用させていただきたく、集落内共有地管理組合の皆様をはじめ、関係各位のご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 
 この倉庫につきましては、上嘉鉄美化隊において、所有する機材(自走式芝刈り機(H21.3)・道具・消耗品等の保管・管理を行います。

 また、事業終了年度後においては、全ての管理を上嘉鉄青年団に移管することを考察しております。

 【概略について】

設置者  上嘉鉄美化隊(平成19年度〜平成23年)

施行   無償奉仕作業(美化隊・青年団・やらそう会)

設置開始 平成20年度から

設置場所 上嘉鉄集落内
     (上嘉鉄地区振興センター隣接の駐在所裏集落共有地)

設置面積 18坪

設置費用 平成20年度予算

     材料費   ¥500,000

     プレカット手数料 ¥80,000 



上嘉鉄青年団の活動(ウンミ・盆踊りなど)の拠点となってくれそうです。
3月いっぱいで完成の予定だそうで、楽しみですね。


posted by hathitu at 12:44| Comment(0) | 投稿記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■2008年12月■ ■2009年1月■2009年2月■
RSSへのリンク新着情報をお知らせします。RSSをお持ちの方はぜひご登録ください。
■関連サイト、ウモーリよ!「結い」の島・喜界島へもよろしく■
サイト内検索ご利用ください。気になる言葉を入力するとお探しの記事がヒットします。

2009年03月11日

シツル崎灯台のこと

 広報きかいの縮刷版をめくっていたら、昭和50年9月号の表紙を飾っているのが、

 我が上嘉鉄の「シツル崎灯台が完成」の記事でした。

灯台の写真の下の記事には、次のように書かれています。

 「上嘉鉄、苗間の高地には高さ10.5メートルの円形鉄筋コンクリート造り灯台が建てられ、地元漁船や近海を航行する船舶の道しるべとして光を放っている。

 シツル崎灯台は、湾・トンビ崎についで島では三ツ目。全自動式で無人灯台。自動的に夕方点灯、朝は消え、停電の時は備え付けのバッテリーが作動する近代的設備で第10管区海上保安部が建設、同名瀬海上保安部が管理しています。

 建設費は約1500万円で3つの建設会社が灯籠、灯器、灯屋をそれぞれ分担しての請負工事です。

 光度は1万3千500カンデラ、3秒毎に点滅する青いせん光は19海里沖から見えます。」




 この灯台建設になぜ記憶がなかったのか、考えていたら昭和50年の9月は、私は、大学1年で島を離れていたことになります。
 
 このシツル崎灯台は、上嘉鉄青年団「やらそう会」のメンバーが昨年暮れに、集落からも灯台がきれいに見えるように周りの木々を伐採したところです。

 上嘉鉄のシンボルとも言える存在のシツル崎灯台です。朝や日中でも薄暗いときは、点灯していて船舶の航行を見守っています。

 ちなみに、この昭和50年9月1日時点での喜界町の推計人口は、

男性:4994人

女性:6430人

合計:11424人 

です。世帯数は3745戸となっています。

 今現在が8000人くらいですから、当時は3500人くらい多かったことになります。






 
ラベル:シツル崎灯台
posted by hathitu at 05:25| Comment(0) | 上嘉鉄の風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月10日

キカイジマ・キカイガジマについて T

 (3月5日のシンポジュウムから)

 キカイジマ・キカイガジマについて古代・中世の文献には、その語呂から判断して喜界島よ想定される記録がかなり散見される。

 その中には現在の喜界島の事とは到底考えられない内容もかなりあり、戸惑うばかりである。

 古代・中世の京都人のキカイジマ感はどんな意味を持っていたか検証してみよう。文献に現れるキカイジマと想定されるのには

・日本記略(998年9月14日の条)南蛮賊徒(奄美人の海賊)追討を「貴駕島・きがじま」に命令した。これがキカイジマと想定され、キカイジマ記事の初見である。

※ この事件は前年奄美海賊が九州西側と南部(鹿児島・熊本・福岡)を襲撃し・略奪・放火・拉致した事件で通常南蛮襲撃事件と言い、小右記・日本記略に詳細に記録されている。

 ここでは略します。




・新猿楽記(11世紀半ば)の記事

 八郎真人は、商人の親方で商売の利益ばかり追求して妻子のことを顧みず自分ばかりを大切にし他人のことを考えない。

 必要とあれば東の浮因の地(東北・北海道)西は、「貴駕之島・キガノシマ」にも渡り、交易品売買品は、数え切れない。以下略。

・吾妻鏡(1187年9月22日)

 鎌倉時代の歴史書(1180年〜1267年)源頼朝は蔵人の職員信房に対して天野遠景と共に貴海島を追討せよとの厳命を与えて鎮西へ下向させた。

 昔からこの島に向かって帆船で渡航したものはない。しかし平家政権時代、薩摩の国の住人、阿多忠景が乱暴を働き政府に攻められて貴海島に逃亡した。これらの追討を筑後の守家貞に命じた。

 家貞は軍備を整え数度に渡り渡航したが遂に風波を凌げず、空しく帰ってきた云々。

 今度は源義経配下の一行が彼の島に隠れているとの噂があって追討を命じたのである。

                              南界記


平成17年6月「上嘉鉄魂」第85号 掲載


posted by hathitu at 17:00| Comment(0) | 喜界島の歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月09日

八月踊り V




おぼこりどぅ やゆる    ありがとうさまでした

かほうしゃらどぅ やゆる  果報なことでした

おぼこらし ぐれや     ご恩のお礼は

きゃしがむどぅそ      どのようにしてお返ししましょう


・おぼこり=語源は大誇りだが方言では恩を蒙った謝意・ありがとうの意味がある。上嘉鉄方言では、ウフクリ・ウフクンデータ。ホーラシヤと同源。


・どぅ=上代語の助詞「ぞ」の音韻変化。特に一つのことを強調する時に用いられる。

・かほう=果報、仏教語の因果応報の略。

・息災=災害を消滅させること。上嘉鉄方言では、「カフウ」という。

・キャシ=如何にの略、イカ→イキャの「い」が脱落。大島方面の方言に多く見られる。

 意味

 鎮守の神様より有り難うございました。お陰様で悪霊邪霊を祓い、みんな幸せいっぱいです。そのご恩返しは、どうすればいいでしょうか。

 自分たちが、幸せに今日生きているのは、産土神のお陰であると心底信じていたようで古代人らしい素朴さを感じます。

                         西島 常吉


平成18年10月「上嘉鉄魂」第101号 掲載

  
ラベル:八月踊り
posted by hathitu at 06:04| Comment(0) | 上嘉鉄の八月踊り歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

ガソリン税から見えてきたこと・・・生島 小梅

 第二中学校の生島小梅さんが、税に関する作文を書いて、

 財団法人 日本税務協会会長賞を受賞しました。おめでとうございます。

 小梅さんは、「上嘉鉄魂」の編集委員の生島常範氏の娘さんです。

 この作文は、選択社会科の授業で社会科の佐藤先生と学んだ税の学習を通して書かれた作品です。「税に関する優秀作品集」という冊子の一番目に掲載されています。

 母校第二中学校の子どもたちは、頑張っています。しっかりした考えを持っていて感心します。

 次に紹介します。



   ガソリン税から見えてきたこと  

喜界町立 第二中学校
3年 生島 小梅
 「ガソリン暫定税率、存続か廃止か」

今年2月、国会で大きな話題になっていた。しかし、その時は意味が分からず、興味もなかった。

 むしろ、高速道路がなく、信号も一つしかない私たちの離島生活にはあまり関係のない話だと思っていた。

 ところが、3年生になり、選択社会科の授業でガソリン税について学習するうちに、私は身の回りの生活の仕組みについて広く考えるようになっていった。

 まず、「受益者負担」という原則。道路は車を利用する人が主に使うわけだから、ガソリンに税をかけ、その車を利用する人から集めたお金で道路を作ろうという考えには賛成だ。

 そういう意味では、集落の道路や公民館の草刈り等の奉仕作業が頭に浮かぶ。自分たちが使う地域の施設だから財政に頼らず、自分たちの力で美しくしていこうというのも「受益者負担」と同じことだと思った。

 そしてガソリン税は、「道路特定財源」といい、使い途が道路整備だけに限定されている。

 税の目的や使い道がはっきりしていることは、納税者の立場からすれば、納税しやすいように思える。

 しかし、今年3月、母と買い物をした帰りに聞いた話が気になる。継ぎ接ぎになっている道路や工事中の標識が立ち並ぶ路線をたくさん見つけた。

 その理由を尋ねると、「年度末は予算消化のための道路工事が多いらしい」

と母は教えてくれた。私は、無性に腹が立った。これこそ税金の無駄遣いではないのか。テレビのニュースで報道される無駄な道路整備事業を思いおこさずにはいられない。

 夏休み、先生に誘われて町議会の傍聴に行った。興味本位でついて行ったのだが、議会の真剣で鋭いやりとりに思わず息を飲んだ。

 町道の認定一つでも、工事期限の延長や区間について細かに議員が問いただしていた。
また、私たちが食べる給食加工業務の歳出が削減された理由についても答弁が行われていた。

 このような緊張感の中で私たちの税金の使い道が決められていると思うと、以前までの「税金の無駄遣い」という疑いは消え、むしろ頼もしい安心感が芽生えてきた。

 さらに、ガソリン税には、道路整備をますます促進するために「暫定税率」が上乗せされている。賛否両論ある中、私の意見としては、上乗せ分の税金を道路だけでなく。離島交通の補助にも使えるようにすべきだと思う。

 私の住んでいる喜界島では、ガソリン平均価格が全国平均よりも30円以上高い。その上、部活の遠征、眼科や産婦人科などの通院で船や飛行機を利用することも多い。

 税に思いやりの精神が生かされているならば、暫定税率を離島交通の補助にも役立ててほしい。

 このように、ガソリン税の学習を通して、今まで思いもしなかった身の回りの生活の仕組が見えてきた。今後も将来の納税者として、この学習で得た観察力をさらに磨きたい。




姉妹サイト『ウモーリよ!「結い」の島・喜界島』にガソリンに関する記事あり。

http://umooriyokikaijima.seesaa.net/article/112176305.html

   http://umooriyokikaijima.seesaa.net/article/114836786.html

posted by hathitu at 12:18| Comment(0) | 上嘉鉄魂 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月05日

上嘉鉄美化隊倉庫設置について

 2009.02.14に共有地組合役員会がありました。その際に、美化隊の役員の方から次のような文書が出され、共有地管理組合に対して要望がありました。

 それは、今の上嘉鉄駐在所の後ろ(共有地)に、美化隊の倉庫を作るというものです。

 これは「農地・水・環境保全対策」事業の一環で平成19年度から行われているもので今年で三年目になるとのこと。

 1年に300万(上嘉鉄集落全体に)の予算があり5カ年計画だそうです。

 次に詳しい文書を掲載します。共有地に関わる問題ですので、上嘉鉄集落民全員が共通理解しておく必要があります。






上嘉鉄美化隊倉庫について
 
 国の農地・農業用水等の資源の適切な保全管理について

@ 高齢化や混住化等により困難になってきていること。

A ゆとりや安らぎといった国民の価値観の変化への対応が必要なこと。

B 我が国、農業全体の在り方を環境保全を重視したものに転換していくこと

等が求められていることから、地域ぐるみでの効果の高い共同活動と農業者ぐるみでの先進的な営農活動を支援する「農地・水・環境保全対策」を平成19年度から実施しています。


 この事業により、喜界町の上嘉鉄地区に「上嘉鉄美化隊」を組織されており、平成19年度から農道・排水路・環境美化・ライフラインの点検活動を行っています。

 今回、前述の主旨に基づき、集落美化活動・青年団活動・学童教育等における「奉仕」の活動力を次世代への定着した概念を育むためにも「拠点(倉庫)」の設置を考えております。

 倉庫設置においては、集落の共有地を活用させていただきたく、集落内共有地管理組合の皆様をはじめ、関係各位のご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 
 この倉庫につきましては、上嘉鉄美化隊において、所有する機材(自走式芝刈り機(H21.3)・道具・消耗品等の保管・管理を行います。

 また、事業終了年度後においては、全ての管理を上嘉鉄青年団に移管することを考察しております。

 【概略について】

設置者  上嘉鉄美化隊(平成19年度〜平成23年)

施行   無償奉仕作業(美化隊・青年団・やらそう会)

設置開始 平成20年度から

設置場所 上嘉鉄集落内
     (上嘉鉄地区振興センター隣接の駐在所裏集落共有地)

設置面積 18坪

設置費用 平成20年度予算

     材料費   ¥500,000

     プレカット手数料 ¥80,000 



上嘉鉄青年団の活動(ウンミ・盆踊りなど)の拠点となってくれそうです。
3月いっぱいで完成の予定だそうで、楽しみですね。


posted by hathitu at 12:44| Comment(0) | 投稿記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
喜界島上嘉鉄の集落誌「上嘉鉄魂」のTOPへ戻る
関連サイト・ウモーリよ!「結い」の島・喜界島へ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。